Tebisはバーチャル加工機上で、完全な計画プロセスおよびプログラミングプロセスを提供

シュトゥットガルトでの金属加工業界見本市 AMG（9月18～22日）において、Tebisは自社ブース（ホールC2/B25）で、現実の製造環境を細部にわたり、バーチャル世界で忠実に再現した先進的なシミュレーション技術を披露しました。

Tebisのライナー・シュミット製品管理部長は、次のように説明します。「デジタル化とインダストリー4.0の時代では、プレス金型、樹脂金型および部品加工の分野においても自動化の重要性がますます高まっています。これを成功させる為には、3つの要因を理解し、習得しなければなりません。製造環境、製造ノウハウ、そしてオーダープロセシングを指します。一貫したシミュレーション・ソリューションにより、デジタル化への第一歩を踏み出すための理想的な基盤をユーザーに提供します。 - そして、これは昨今求められている要求に柔軟に対応することができます。

プレス金型、樹脂金型・部品加工における自動化

現代の製造プロセスは非常に複雑です。まずは加工機、工具セット、クランプ装置、設備ユニット、ツールチェンジャー等の純粋な「ハードウェア」があります。機械加工の際には、最も効率的かつ干渉が無い方法で、どの機械および工具セットで、どの部品を製造できるかを正確に把握しておく必要があります。そして最後に、全てのオーダーは自社とサプライヤーの双方で正確に管理する必要があります。これらの環境下でのみ、リソース全体を最適に利用することができます。

Tebisのデジタルプロセスライブラリー

高度なシミュレーション技術の主な特徴は、実際の製造環境を詳細に、そして忠実にバーチャルの世界で再現できることです。Tebisの機械ライブラリーには、全ての市場に流通する様々なメーカーの機種とその形状、および動的特性が格納されています。Tebisツールライブラリーには、業務に使用する全ての工具セットが含まれています。さらにTebisには、ジョーチャックやステディレストなど、その他の追加装置についてのユニットライブラリー、クランプ装置も含まれています。

バーチャル加工機による計画とプログラミング

Tebisシミュレーション技術の利点は、バーチャル世界と実際の製造環境を1対1で再現しているため、計画段階から実製造に至るまで、完全なシミュレーションを実施できることです。例えば、起こり得る干渉を計画段階からすぐに特定して、修正が可能です。そのためNCプログラミングは適切なセットアップ、工具セット、加工軸の情報をもってすぐに開始できます。

統合された完全な干渉をチェック

シミュレーターはCAD/CAM環境と完全に統合されており、後処理の前にシミュレーションと干渉チェックを行うことができます。このTebis独自の機械技術は、NCコードをシミュレートするため、制御特有のNCフォーマットで調整するよりもはるかに快適で、信頼性が高く効率的です。

現実に忠実なシミュレーション

CNCシミュレーターは、加工プロセスを確実にチェックします。これらは、機械、ヘッド、クランプ、軸や横方向移動など多くの要素が含まれています。加工現場では、機械オペレーターが素材と製品形状、及びセットアップ方法や使用工具について確認します。加工を直前に調整する必要が発生した場合 (例：加工機の故障、工具セットが使用不可等)でも、 問題なく対応可能です。送り速度、またはスピンドル回転速度、セットアップ方法などの技術データや、加工手順から機械変更に至るまで、迅速かつ簡単に変更できます。変更が発生した時でも、作成済みのツールパスのマウスクリックにより、再度干渉の有無がチェックされ、統合されたポストプロセッサーによりNCデータが出力されます。

効率的な製造管理とデジタル発注管理ためのMES

CAD/CAMソフトウェアが優れていても、インダストリー4.0に従って、デジタルで高度な自動化計画、実装、発注管理を完全に実施するには、統合MESソリューション (Manufacturing Execution System)が不可欠です。そのため、MESソリューション ProLeiS は、Tebisソフトウェア開発において不可欠な要素です。ここでは、製造環境、リソースの利用可能性、製造ノウハウ、製造期間、及び過去のプロジェクトの調査結果などが保存されています。さらに物流、納期などの発注プロセス全体が保存されており、これらには自社内だけでなく、サプライヤーとサービスプロバイダーのものも含まれます。

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