Tebisは5軸トリム加工の課題を克服するのに役立ちます。複雑な形状でも、製品サーフェスに対して垂直もしくは側面に平行なトリム加工ツールパスを、迅速かつ確実に作成できます。異なる製品領域、クランプや機械部品との干渉は発生しません。プログラミングで手間のかかるオフラインティーチングが不要になり、生産性の低い機械の割り当ても避けられるようになります。これは、熱可塑性のプラスチックを用いて真空形成で作られた部品および、生産性の低い機械の割り当て (例えばカーボン等)から成る製品、そして更に、木材やその他の天然素材のカバーを被せられた部品にまで適用可能です。
Tebisは5軸トリム加工のための加工軌跡を自動で計算し、計算結果はいつでも対話形式で変更することができます。開始位置や、マシンヘッドの空間上の位置、トリム加工を施す領域および加工順序まで、自分で柔軟に調整可能です。このようにして、独自の製造ノウハウがプログラミングに統合されます。CADデータと実際の部品との差異(例えばゆがみ等)にも、迅速に対応することができます。
対話形式によるトリム加工のプログラミングの際に、Tebisの提供する豊富な種類の分析機能がお客様をサポートします。回転角度の推移や回転角度の領域、また、工具の傾斜、並びに干渉に関する情報が常に分かるようになります。その結果、簡単に加工機の5軸の回転運動を最適化でき、迅速で潤滑なトリム加工が実現できます。更に、軸角度の制限および、回転軸の不可避の動きに合わせて製造プロジェクトを調整できます。
Tebisは、トリム加工に必要な全ての製造機器を、そのままバーチャルモデル として再現するため、常に機械全体の状態が分かるようになります。従って、工具、スピンドル、ヘッドと、製品やクランプ、あるいはその他の機械コンポーネントとの干渉を見逃しません。Tebisは自動補間の機能を用いて、数多くの干渉を回避します。対話形式で加えられた、ツールパスに関するあらゆる変更に対しても、常に干渉解析が行われます。こうして、5軸機械を用いた加工は全て安全に準備されます。干渉が原因の時間とコストの損失はもう過去のものです。
穴、長穴、長方形、三角形、五角形、六角形そしてキーホール等の標準的な定型要素は、トリム加工の際自動的に認知されます。お客様の利点: これらの標準形状は、サブプログラムとしてNCプログラムに転送されます。こうして、コントローラーおよび5軸機械は、より的確で合理的に動くことができます。
調整内容および独自の設定内容まで含めて、お客様の加工手法は全てTebisのNCジョブ管理に保存され、後に仕様が変更された場合は、変更点に合わせてこれを適応させることができます。座標変換機能を用いて迅速で簡単に、左右シンメトリーの部品のトリム加工向けNCプログラムが作成できます。その際常に、加工機軸構成のリミットがチェックされます。
CAD/CAMデータが存在せず、かつ、過去に使用したことのあるトリム加工のためのNCプログラムについても、Tebisを使うと容易に対応できます。NCデータの逆読み機能を用いて、簡単な操作のみでNCファイルから再びNCジョブを作成し、これを更に他の機械にアウトプットしたり、新しい要求事項に対応したりすることが可能です。