CADサーフェスの品質は、使用しているCADシステムのアルゴリズムの性質、設計ヒストリー、そしてインターフェイスを介した変換プロセスによって決まります。多くの場合、鋳型と金型を作成するためのCADデータは、品質に欠陥を残したまま引き継がれ、次の工程で修正作業が必要となります。CAD自由曲面で、CADサーフェスの品質の重要な評価基準となるのは、曲率分布に加えて、個々のサーフェス同士のギャップとオーバーラップ、係数や次数、サーフェスの数、そしてモデル全体のサーフェスレイアウトです。設計及び製造工程においてより良い状態でCADデータを処理するため、また、他のCADシステムにデータを移行させるために、Tebisを使用すると簡単に、CADサーフェスの品質を向上させることができます。サーフェスの最適化は自動もしくは手動で、クラスA品質を実現します。
品質分析機能を使用すると、部品のどの部分に問題があるのかが、一目で分かるようになります。この時、カーブやサーフェス、およびサーフェスの集合体といったいわゆるトポロジーを調べることができます。
Tebisのサーフェス最適化機能を使って、パッチの数を全自動で減少できます。更に、個々のサーフェス同士のギャップとオーバーラップを認識し、これを自動でギャップのないサーフェスモデルへと修正します。また、折れや、ベースサーフェスが大きすぎるトリムサーフェス、あるいは微少セグメントを含むカーブやサーフェスなど、サーフェスレイアウト内のリスクの高い領域を検出できます。このようなCADモデルは、設計あるいは製造プロセスで、問題を引き起こす可能性があります。Tebisは、CADサーフェスのそのような領域を自動で修正することができるので、サーフェス品質を向上させることができます。実行前に、プレビュー機能で結果を確認することができます。
Tebisは最高品質のCADサーフェスを実現するため、基本的なサーフェス及びN辺サーフェスの処理、3辺サーフェスの消去、均一なサーフェス構造の作成、その他各種機能を提供しています。
カーブ及びベースサーフェスの編集機能を使うことで、エンジニアは短時間で全ての隣接面が調和したミラーモデルを作成し、1つの集合体としてのサーフェスを作成することができます。最高の品質で最適化されたCADサーフェスは常に、オリジナルサーフェスに対して調整可能な許容差内に収まります。サーフェスモデルのクラスA品質の最適化は、サーフェスデータの原点に関係なく機能します。
今では、中程度に複雑なものであれば、自動車のアウターシェルの高品質なCADサーフェスデザインを50時間以内に作成するまでになりました。(従来と比較した場合、凡そ半分にまで時間を短縮する結果に)