航空宇宙産業におけるNC加工

航空宇宙産業用の部品製造のため、高価なマシニングセンタの最適な活用方法を日々模索されていることかと思います。そのためには迅速なセットアップ、最小限の位置決め時間、信頼の置けるリソース計画および処理能力の管理、そして非常に効率的なNCプログラムが必要です。

機械に指示が入る前の時点で、これらの条件が確実に満たされていることが分かるとよいのです。どのようにすれば実現できるでしょうか。

完全かつ実物に忠実な製造環境のバーチャルモデルを用いることで、これが可能となります。実際に実行した時に起こることを、事前にバーチャルの世界で確認できるようになります。TebisのCAD/CAMソフトウェアでは、機械、工具、クランプなどといったお客様の製造機器のバーチャルモデルが使用できるようになっています。最初のツールパスを計算する前からバーチャルの世界で部品をセットし、最適なクランプ、工具および加工方向を選択することが可能です。

更にTebisのMESシステムProLeiSのテンプレートを使用し、全ての製造工程を指定し、計画することができます。自動処理能力調整機能の活用で作業員および機械を最適に活用することが可能となり、これが納期の遵守に繋がります。

全プログラミング工程を通してバーチャル環境がアップデートされるため、信頼性のある、統合されたNCシミュレーションおよび検証が可能となります。最初から干渉回避済みかつ、最短移動距離のNCプログラムが作成されます。セットアップの状態とクランプは記録に残されます。機械の大きさや複雑性に関わらず、シャーシ、構造部品、ユニット部品のスムーズな製造を実現します。

例えばお客様は、大きくて複雑な製品の製造責任者だとして、切削加工が困難な被削材においても最大限の材料除去率を実現させるためには、様々な種類の加工方法および加工技術が必要です。

生産プランナーおよびNCエンジニアが作業を開始する前の時点で、これらの条件が確実に満たされていることが分かるとよいのです。そのためには何が必要でしょうか。

全体を包括するシステムを用いて、全ての製造技術および製造方法を計画、管理そして計算します。

TebisのCAD/CAMで、2.5軸から同時5軸加工まで全てをプログラミングすることができます。またジョブ管理を介し、旋盤、レーザー加工、レーザー焼入あるいはワイヤー放電加工など、他の様々な加工方法も管理できます。従来の機械および加工ロボットも同じ様にプログラミングすることが可能です。TebisのMESシステムProLeiSを用いると、全ての関係者と機械に対して、タイムスケジュール付きの詳細に定められた任務および部分的な課題が割り当てられます。

現場で実証された数々の加工手法で、アルミニウム、インコネル、チタン、そしてその他の扱いにくい素材を精密加工するための準備はこれで完璧です。3軸および5軸による粗加工、仕上げ加工そして隅部加工の際、更に効率的な切削のためにHPCカッター、HFCカッターそして複合Rの異形工具をご使用下さい。Catia、NXそしてSolidworksとの連携を始めとする確実な各種インターフェースにより、全てのお客様の依頼に対応可能です。