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    経営陣インタビュー

    当社のお客様の生産性を一番に考えています

    Tebis AGの執行役員ベルンハルド・リンドフライッシュ氏(Bernhard Rindfleisch)とトーマス・ブレーデ博士(Dr. Thomas Wrede)は、Tebisの成功の鍵はクライアントとの密接な技術的提携および、Tebisが提供する豊富な種類のソフトウェア、サービスそしてコンサルティングにあると名言しています。

    役員の2人は、Tebisが成功した経緯と、今後の課題についてどのように考えているのでしょうか?

     
    左から、トーマス・ブレーデ博士(Dr. Thomas Wrede)とベルンハルド・リンドフライッシュ氏(Bernhard Rindfleisch)、Tebis AGの執行役員

    リンドフライッシュ氏に伺います。Tebis企業グループは、全世界で400名の従業員を擁し、年間総売上高は5,000万ユーロに至ります。成功を導いたのは何だと思われますか?

    ベルンハルド・リンドフライッシュ氏:

    当社の成功の基盤は、製造責任者からユーザーに至るまで、お客様と密接な関係を築いてきたところにあります。我々はソフトウェア、サービスおよびコンサルティングのスペシャリストであると自負しており、お客さまのプロセスを常に向上させ、デジタル化のためのサポートをしたいと考えています。当社のコンサルタントとインプリメンターは、効率的で確実なCAD/CAMおよびMESプロセスのために日々コンセプトを改良しています。当社のお客様の生産性を一番に考えています。

    ソフトウェアはどのような役割を果たしますか?

    ベルンハルド・リンドフライッシュ氏

    Tebis社のソフトウェアは、卓越した機能により世界的に最高レベルの品質および生産性基準を打ち立て、当社を成功に導く原動力であります。私たちは、昔から絶え間なくCAD/CAMソフトウェアを最適化させ、早い段階から作業の標準化を実施し、お客さまの製造の自動化に貢献して参りました。Tebisが創立された1984年以降、当社は幾度となく先進技術トレンドを牽引して参りました。たとえば、既に1990年の時点で部品のマルチサーフェス全体にわたるNCプログラミングをサポートしたTebis Automill®の技術です。これは、自動化されたNCプログラムの代名詞とも言えます。ほかにも統合されたTebis NCシミュレーターがあります。CAMプログラミング環境の構成要素であるこのシミュレーターは、全機械コンポーネントの完全な干渉モニタリング機能を備え、バーチャルのマシンモデル上でツールパスの現実的なシミュレーションおよび検証を可能にしました。自動化機能およびシミュレーション機能を用いてNCプロセスを簡易化し、信頼性を向上させ、ついては競争力を強化することができます。長年の開発の末に2020年に市場導入されるVersion 4.1は、鋳型、金型、治具などといった機器の設計環境をさらに大幅に自動化させることを可能にしました。後から手直しを加えた場合に、設計にかかる時間が大幅に短縮されるようになりました。

    Tebisはソフトウェアのみを提供するのではなく、ソフトウェアを個別の製造プロセスに最適に統合させるお手伝いも致します。

    それには広範な専門知識と、強力な技術ポートフォリオが不可欠といえますね。

    ベルンハルド・リンドフライッシュ氏: 

    もちろんそうです。お客さまがTebisとのパートナーシップを高く評価する所以は、まさにここにあるのです。我々はお客さまの製造環境をデジタル化して、それをTebisのシステムに登録します。また同様に、実証された製造ノウハウをデジタルのテンプレートに取りまとめて、これをいつでも呼び起こせるようにします。トレーニングを通してユーザーに研修を行い、さらに電話とチャットによるホットラインもご用意しています。ドイツ国内のみでも合計50名の従業員が当サービスにあたっております。

    今ではTebisは唯一のCAMプロバイダーではありません。Tebisは、競合他社と差別化を図るための優位性をどのように補っているのですか?

    ベルンハルド・リンドフライッシュ氏:

    先にも述べましたが、当社の決定的な違いは、充実した内容のCAD/CAMおよびMESソフトウェアと、ソフトウェアにまつわる優れたサービスです。

    さらに他社と異なるのは、当社が誇る製造業に精通したコンサルティングの専門知識です。このためTebisはターゲット市場において、製造業界のクライアントを強く惹きつけるのです。Tebisコンサルティングは、金型、鋳物、モデル、そして部品加工分野におけるクライアントの開発から設計そしてプログラミングに至るまで、また工場や製造現場にて、生産プロセスに関して20年以上の経験と実績があります。この分野で、ソフトウェアの開発、サービスおよびコンサルティングに関して、当社以上に専門知識を有しているコンサルタント会社、またはソフトウェアプロバイダーは他にいません。当社が類稀な存在である理由がここにあります。

    Tebisは著しい成長を遂げています。しかし、企業を取り巻く環境も変化してきています。将来の課題は何だとお考えですか?

    ドクター・トーマス・ブレーデ:

    主要な課題は市場の国際化と、産業界でのトランスフォーメーションのプロセスです。具体的な課題は例えばe-モビリティや、製造のデジタル化およびネットワーク化です。加えて専門職の人材不足も挙げられます。この状況を前に、標準化および自動化製造プロジェクトの計画、管理そして評価がより重要な役割を果たすようになりました。

    私たちは、ワークフローの構造を向上させて作業の負担を減らし、プロセスをより効率的で確実に構築するために、精力的に努めております。

    その努力は外部から見ても明らかです。Tebisは過去数年のあいだに何度も表彰されました。

    ベルンハルド・リンドフライッシュ氏:

    そうですね。過去数年のあいだに複数回表彰して頂けたことを非常に嬉しく思っています。当時のバイエルン州の経済大臣イルゼ・アイグナー氏に注目していただき、『Bavaria's Best 50.(バイエルン州ベスト50企業)』を受賞しました。これは、我々が、バイエルン州において最も成功した企業の1つだということです。過去数年にわたって変わりなく、常に多くの優れた依頼があるということも、我々が現地で強い存在感を示している証拠だと思います。当社のコンサルティングチームは去年、あるお客さま向けの非常に成功したプロジェクトで、Wirtschaftswoche誌の審査委員に納得していただきました。そして、最も優れた競争戦略に贈られる、『Best of Consulting Mittelstand 2018(2018年度の最優秀中小企業コンサルティング)』を受賞しました。その他にも数多くの賞を頂きました。外部から評価されることで、当社の取り組みが正しい軌道に乗っていることを、私たち自身が確信することにもなります。

    インダストリー4.0に際して、お客さまをどのようにサポートできるとお考えですか?

    ドクター・トーマス・ブレーデ:

    デジタルトランスフォーメーションに際し、我々が、お客様独自の製造環境および現場で実証された製造ノウハウを、Tebisのシステム内にバーチャルモデルとして再現することができます。MESソフトウェアのProLeiSを利用することで、設定された期日や進行中のプロジェクト、そして引き受ける可能性のあるプロジェクトを間違いなく把握できるようになりますその結果リソースがきちんと管理されるようになり、生産性は最適化され、さらに納期遵守の製造が保証されます。

    このように一貫したCAD/CAMおよびMES構造を利用することで、予算および納期を明かに簡単に守れるうになり、さらに最高品質の製品を製造することができるようになります。