Title
Description

    最高レベルの生産性を引き出すには

    会社

    Jaguar Land Rover

    都道府県

    Whitley, Coventry, イギリス

    主要課題

    生産性の向上

    利点
    • テンプレートを使った確実なプログラミング
    • 加工能力を最大限まで引き出すためのシミュレーション
    • 幅広い機能と使い勝手のよさ
    分野

    部品加工

    公開済み

    2014

    インタビュイー: ポール・ケリー氏, Design Model Operations部長

    Tebisのマルチセットアップのおかげで、加工能力を最大限まで上げることができました。

    ポール・ケリー氏, Design Model Operations部長, Jaguar Land Rover, コベントリー市内ホイットリー(英国), イギリス

    最高レベルの生産性を引き出すには

    Jaguar Land Roverの模型製作部門(Design Model Operations)から初めてTebisに問い合わせがあったのは、1999年のことでした。今日では、Jaguar Land Roverは英国最大にして、最も古くからのTebisのクライアントとなっています。この15年間で、模型製作部門の作業プロセスはCAD/CAM技術の導入によって一新されました。そして、これからもTebisによってさらに最適化がすすめられていく予定です。

    Jaguar Land RoverでDesign Model Operationsの部長を務めるポール・ケリー氏(Paul Kelly)は、CAD/CAMソフトウェアの導入がここ30年の自動車産業にもたらした技術革新を目の当たりにしてきました。

    ケリー氏は1984年9月、Austin Roverに組立工として就職。新たに設立されたDesign Milling(デザイン・ミリング加工)部門でNC機械の整備に当たりました。Design Milling部門はAustin Roverで初めてとなるCAD/CAMソフトウェアの採用に踏み切り、その後もどんどんその数を追加。チームの人数が増えると同時に、ポール・ケリー氏にも昇進のチャンスが訪れます。技術者からスタートし、NCプログラマー、シフトスーパーバイザー、そして最終的には部長にまで上り詰めたケリー氏。2008年から現在にかけては、Jaguar Land Roverで模型デザイン全プロセスの総責任者を務めています。Design Model Operations部門はJaguar Land Rover Designで製造を担当しています。結果を簡単に評価できるよう、設計データから物理的形状が作成され、その際にCAD/CAM、ハードモデル製作、部品製造、塗装、トリミング加工などの様々な手法が組み合わされます。

    また、デザインプロセスの中では前後するステップにチームが積極的に参加し、最終的に製造責任者から走行可能な模型車両と認められるまで作業が続きます。

    作業は山のようにあるのです。Jaguar Land Roverの事業は現在、順風満帆そのもの。2008年のTata MotorによるJaguarとLand Roverの買収以来、売上高は3倍まで跳ね上がりました。2013年には、販売台数425,000台という記録も打ち立てています。Jaguar Land Roverは英国最大の自動車メーカーへと成長を遂げました。車両はすべて英国内で開発・設計されています。

    CAD/CAMソフトウェアはすでにJaguar Land Rover Design Model Operationsのプロセスに欠かすことのできない重要な要素となりました。RoverグループがまだBMWの傘下にあった1990年代後半にポール・ケリー氏とそのチームに初めて採用されて以来、Tebisは信頼の置けるCAD/CAMソリューションとして支持を集めてきました。ケリー氏は今でも、ミュンヘンのBMW本社を訪れた際、初めて実際にTebisを目にしたことを覚えているそうです。Tebisには同氏がそれまでにイギリスで使用していたCAD/CAMソフトウェアと比較しても最先端の技術が投入されていて、Tebisを導入すればチームの仕事が大幅に合理化されると感じたとのことです。

    最高レベルの生産性

    あれから15年経った今、TebisはDesign Model Operations部門の重要な開発ステップでもサポートを行っています。2015年の目標として掲げられた毎週1200時間のNC生産能力は、現在の数値と比べると大幅なアップです。このJaguar Land Roverの目標達成のため、Tebis Automill®技術によるテンプレートを使用した確実なプログラミングとTebisシミュレーターが使用される予定です。

    TebisシミュレーターがJaguar Land Roverで初めて導入されたのは2010年のことですが、つい最近までは衝突検知機能しか活用されていませんでした。それだけでも大きな利点はありましたが、ポール・ケリー氏はすぐにそれだけではTebisシミュレーターの実力を活かしきれていないことに気付きました。そこで、ケリー氏はJaguar Land Roverのために使いこなせていない機能を利用してみようと思い立ったのです。同氏のこの決断により、現在チームはTebisのアプリケーションエンジニアとともにマルチセットアップのシミュレーションを行うと同時に、作業員なしで機械を稼働させて複数の部品を製造しています。結果、加工能力を最大限まで上げることができました。さらに、同部門ではTebisコンサルタントの緊密な協力により、プロセス関係者全員が最新の技術を理想的に活用するために必要な技術を習得できるシステムを構築中です。

    統一感と柔軟性の共存

    Design Model Operationsでは同じ部品を繰り返し生産することはほとんどありません。ポール・ケリー氏の見解によれば、ユーザーフレンドリーで機能も豊富なTebisが同部門における事業成功の鍵となっているといいます。フレキシブルで信頼の置けるシステムのおかげで、設置されている機械の性能を最大限まで引き出し、どのようなカスタムオーダーモデルでも確実なツールパスの生成が可能になっているとのこと。もちろん、Tebisテンプレート技術のおかげで、変更が生じた場合もNCプログラムですぐに再計算できます。

    貴重なパートナー関係

    初めてシステムが導入されてから15年間、TebisとDesign Model Operations部門は積極的に共同作業を行ってきました。その作業内容は、TebisのCAD/CAMソフトウェアだけにはとどまりません。その間にJaguar Land Roverの事情を把握し、それに合わせたサービスでチームをしっかりサポートしてくれたと、ケリー氏はTebisの功績を称賛。Tebisでは現在でも定期的にJaguar Land Rover工場を訪れ、ケリー氏とそのチームと一緒にCAD/CAMプロセス最適化のための作業を進めています。これからも一緒に次のステップに進むため、両社の関係者全員は熱心に作業に取り組んでいます。

    機械コントローラーとJaguar Land RoverのDesign Model Operations部長ポール・ケリー氏、Tebisのポール・スカリー(Paul Scally)。

    まとめ

    • Jaguar Land Roverは英国最大の自動車メーカー
    • CAD/CAMはデザインプロセスに不可欠
    • Jaguar Land RoverはCAD/CAMソリューションとしてTebisを選択
    • Tebis Automill®とTebisシミュレーターでJaguar Land Roverの生産性は大幅にアップ
    • Tebisの性能を活かしきるためにTebisコンサルタントがアドバイス